ベートーベン弾きを中心に2

ピアニストへの個人的評価


ピアニスト

主にベートーベン弾きを演奏面から評価したものを書き連ねます。今回はピアニスト兼指揮者として活躍しているピアニストを紹介します。当初ここに列記していたアシュケナージについてはその4でソ連(ロシア)のピアニスト紹介をしているのでそちらに移動しました。
HMVとかアマゾンのページにリンク勝手に貼り付けたりしてますが彼らの回し者じゃないので・・一応。労力の問題上なので許してください_n○|||


スティーヴン・コヴァセヴィチ
アメリカ 1940〜 

一部のファンから熱狂的な支持を集めている演奏家の一人。1984年以降は指揮者としても活動している。コンクールの優勝歴がないことは異色な点のひとつとして明記しておくべきだろうか。重要レパートリーはベートーベンの後期ソナタ(30、31、32番)やディアベリ変奏曲がある。中期の演奏を聴くとややくせがあるように感じる。ここらが感性がマッチする人に熱狂的な支持を受ける理由なのかもしれない。その一方で後期ソナタは真摯に取り組んだことがわかるなかなかの演奏で十分聴く価値はある部類だろう。

ピアノソナタ32番
グルダがDECCAやamadeoで残している録音を基準にしてしまうと少しかわいそうなのだが、その存在さえ気にしなければ(ちょっとまずいか)32番の定番なりえたかもしれない演奏のひとつ。
私が持ってる録音のひとつ

ダニエル・バレンボイム
イスラエル 1942〜 

ベートーベンが自身で編曲したヴァイオリン協奏曲のピアノ協奏曲版で指揮兼ピアノ演奏をしてるものがありなかなかの演奏であるように思う。美しい音色を奏でるのが特徴でこのような曲でこそ真価を発揮するのかもしれない。それに比べるとピアノソナタは少し微妙なイメージ。ピアノ協奏曲の指揮兼ピアノ演奏を聴くと彼が今はむしろ指揮者として活躍している(らしい)のもうなづける気がする。自身の才能が必ずしも純粋なピアニストのそれとは違っていたと早くから気づいていたのではないだろうか。ファンに殺されそうなのでこれくらいで(ぉぃ

ピアノ協奏曲 作品61
ヴァイオリン協奏曲と同じ作品番号を持つ異色のピアノ協奏曲。ピアノという楽器とどれだけベートーベンが親しい仲であったか、どれだけ大事な楽器であったのかをうかがわせる曲のひとつではないだろうか。元々ヴァイオリン協奏曲として作曲したものを経済的理由とちょうどそこに依頼が入ったことから短期間で書き上げたらしい。皇帝と比肩する名曲に仕上がっていると私は思う。皇帝よりも作曲時期が少し早いところが興味深い。
ちょっと検索しただけじゃみつからなかったので輸入盤などを取り扱っている少し大きめの店に行って探してください(ぉぃ

作品紹介TOPに戻る