はんぺら宅襲撃オフ

その5:はんぺら宅 漫画・ゲーム談義【後編】



漫☆画太郎なんてしらないよ!
Fだとか、いろいろ細かいことは気にしてはならない。
ジャンプでウソ予告はもはや常識。
黄金期〜600万部時代のジャンプではそんなの常識だった・・!

ってなわけで、キャプテン翼の話から行こう。
漫☆画太郎に関するトークはそれに引き続いて記す。


はんぺり:ジャンプ黄金期の漫画といえば、キャプテン翼も外せないな。
      おれが一番好きなのはこの前戯言で書いたように日向なんだ。
REO:そういえば、戯言で日向を推してましたねぃ。

TAKA:確かに日向はいいよな。
      アニメのエンディングで使われてた「冬のライオン」なんて、
      おれは完全に日向を重ねて聴いてたね。何気に名曲だと思う。
      個人的な話だけど、なんか小さい頃に習っていたピアノの先生がテープに
      吹き込んでくれたりしたのもあって、冬のライオンは今でもかなり好き。
はんぺり:中学生編は日向が主人公だったとして読むと翼がラスボスになっているんだ。
      翼が「あと一点!(ギラリ」なんてする場面とか、そうみるとすごい演出になっているんだぜ。
TAKA:まじか そういう演出だったのか。



翼がラスボス?
いやいや、まさかそんなこと・・


全国中学生大会準々決勝の比良戸中学との試合・・

とっさには翼の変化について行けていない井沢。
ガチャピンのレイプ発言並に
爽やかな翼くんのイメージとはギャップがあります。
井沢が変化に戸惑うのも無理はありません。


『おれの ドライブシュート
まず はじめに くらうのは キミたちだ!!』


・・ シュートって食らわすものだったんすか。

ほどなく・・

有言実行・・!
さ、佐野ー!(涙


さらに・・

不穏な決意をする翼・・


いっけー!


じ、次藤ー!


そして

ギラッ


じ、次藤ー!!(涙







はんぺりが正しかった!

まさかこれほどとは・・
読み返してみて、背筋が凍ったぜ・・




あと、どうでもいい話ですが、森崎くんは

いつもと全く同じ活躍っぷりでした。
石崎くんらが「やったぁ」なんて叫んでいますが、
ご明察の通り吹っ飛ばされているだけです。




一方の、中学生編の主人公らしい日向小次郎は・・

必殺 タイガーショットォォォ!

グォォォォー

パァァァァン





ボールはトモダチ・・!!(血涙
フリーザ戦のクリリンみたいな目にあってしまいました。



おれは誰を信じれば・・(汗)




REO:そぉかぁ〜 中学生編は翼をラスボスだと思って読めばいいのね。
TAKA:日向が監督との確執でずっと出れなかったのとかも印象的だったよな。
はんぺり:あの和解する場面とか、びびっと来るものがあるよな。
TAKA:あぁ あれはかなり震えたな。


簡単にその場面を振り返ろう。


元々、小学生時代の日向の燃えるような闘志はすさまじく、
たった一人で翼・岬・若林を苦しめたほどの実力の持ち主であった。
どこぞの悟りを開いちゃった黄金聖闘志のような話だが、そんくらいすごかった。
しかし、中学生時代になるとその燃えるような闘志は鳴りを潜め、
猛虎と形容されたその攻撃的なサッカーは失われかけていた。

日向はかつての自分を取り戻そうと、修行のために一人でチームを離れる。
そしてかつての自分を取り戻し、必殺技まで引っさげて戻ってきた日向だったが、
そりの合わない上司とぶつかり合うことになる。

中学生相手にムキになる北詰監督(=日向の上司)。
まぁ、無断欠勤の後だからばつも悪いはずだが・・


一方、日向も100%マジギレで返す。
学級崩壊かっての(部活だけど)。
北詰監督の「な・・なにィ」が微妙に抜けた雰囲気でおもしろい。


こんな状況でも必ず決勝戦には出場する、と宣言する日向。
並々ならぬ決意が表情にみなぎっている。


そして、決勝前夜・・
一体どんな秘策があるのか・・ と思ったら

ちょ・・
さっきタイガーショットの威力がどのようなものかを紹介したが・・
北詰監督 人生詰んだ?と思った人も多かっただろう。
獰猛だった頃の自分を取り戻した日向なら、
決闘と称して相手をSATSUGAIしかねない。


そして決闘の場・・
まさかタイガーショットが監督の脳天に炸裂したりしないだろうな・・
最悪なら「パァァァァン」か?と不安になる読者だが・・

ど、土下座?(バーン)
よかった・・ パァァァァン じゃなくて・・
日向の決意がどれほどのものかを描いた名場面かもしれない。
プライドの高い日向の土下座は読者の胸には響いていたはずだ。

だが・・

監督は拒否!
けっきょくこんな勢い・・
あんた、中学生相手にどんだけ頑固なんだと。
読者のフラストレーションは、もはや有頂天だったことは言うまでもない。

その後、日向を慕うチーム全員の土下座攻勢にさらされ・・

プライドが邪魔して決めかねる監督。
チームメイトにこれだけ慕われている日向を出さないわけにはいかないが、
自分の信念で使わないと決めた以上、その信念を曲げるわけには・・
などと、微妙なところで悩む。
そして、たたずまいがなんとなくぽけーっとしていておもしろい監督。

決めかねたので、日向vs主力3人で勝負させるとかいう
あんまりな条件を突きつける監督。かなり子どもっぽい・・
しかし、そこで日向のタイガーショットの威力を目の当たりにし・・


いきなりスタメンを叫び始める監督。

(中略)


ついに日向と和解!
とうとう確執を乗り越えて、日向が決勝戦出場を勝ち取った瞬間だった。

まぁ、和解という表現が適切なのかわからんが、
決勝戦前夜、ようやく猛虎・日向小次郎完全復活。
この場面に胸を熱くした読者、アニメ視聴者も多かったにちがいない。


長くなってしまったが、TAKAとはんぺりのやりとりの間には
これだけの内容が脳裏をよぎっていたということである。
もちろんREOさんもこのくらいは言葉に出さずとも把握しながら話していた。
黄金期のジャンプトークは水面下でこの程度の攻防は常識。

黄金期〜600万部時代のジャンプはラインナップが本当にすさまじく・・
キン肉マン、Dr.スランプアラレちゃん→ドラゴンボール、北斗の拳、
キャッツ・アイ→シティーハンター、キャプテン翼、銀牙、
リングにかけろ→風魔の小次郎→聖闘士星矢、魁男塾、ジョジョの奇妙な冒険、
など多数・・ ちょっと遅れてターちゃん、ろくでなしブルース、ダイの大冒険が始まり、
90年代に入るとスラムダンク、幽☆遊☆白書、珍遊記など、多彩な作品が次々と
登場しては消えていった。

よくこれだけは読んでおけという漫画の話になるけど、
オフトークの中では黄金期のジャンプ作品を読めという話になった。
個人的にはゲームになった作品から手をつけていけばいいんじゃないの、なんて思う。
ドラゴンボール、キャプテン翼、北斗の拳、キン肉マン、聖闘士星矢あたりが最優先か?
あとはジョジョの奇妙な冒険(1〜3部、好みでそれ以降も)かなぁ・・


ま、偉そうに語っておきながら、自分はあまり詳しいわけではないけどね(ぉぃ
ただ、この辺をおさえておくだけで2〜3時間会話のタネに困ることはない
ということは確かです。



話がそれにそれたのでもとに戻そう。
まだ何気にキャプテン翼トークがつづいていた。
わりと人気の高いキャラに「松山」というキャラがいる。


翼・岬に並ぶ爽やか路線+努力・ど根性キャラ
という、実に少年誌の見本と言っていいキャラクターであろう。
しかも、相思相愛の女子マネ付きという高待遇である。
主人公の翼とフィールドの貴公子“三杉くん”を除けば、
実は一番待遇がよいキャラかもしれない。


翼ともガチンコ勝負ができるほどの実力者。
全日本一のボールキープ力を持っているとされる。
キープ力を一番発揮したのは女子マネについてだと思うが、まぁよしとしよう。

その女子マネとの別れる場面も実に感動的で・・

一度は「もう会えないのか?」と読者も落胆・・

しかし、青春を突っ走る松山に運命の女神は微笑む。

飛行機出発時刻にぎりぎりで間に合い、
空港で気持ちを確かめ合ってから別れることができた。

現代であればしっとマスクになる輩も出てきそうなほどの熱々ぶりだが、
松山と藤沢なら許すと思えてしまう説得力があった。

はんぺり:ワールドユース編なんてどうでもいいけど、
      松山が女子マネと再会する場面はよかったな。

      特に松山の

はんぺり自重




話はフィールドの貴公子“三杉くん”にも及んだ。
三杉くんの実力は全日本ユースの中でも特に高く評価されており、
心臓病のハンデが無ければ翼以上かもしれないと言われるほど。
これはこれであまりいい表現ではないと思うのだが、
三杉くんの足跡は他のキャラにはない輝きを持っていた。


ガラスのエースとも形容される三杉くん。
どことなくタッチの和也に似ているあたりに時代を感じる。
あと、なぜかこういうトークでも三杉くんだけ「君付け」になり易い。
他はだいたい呼び捨てになっちゃうのにね・・(作中ではほとんどが君付け)

はんぺり:小学校のときの三杉くんが倒れた時ってさ、コミックスでは最終話なんだよ。
      だから、コミックスで読んでるやつは三杉くん死んじゃった?って、やきもきさせられた。
      そんで、次の巻になって僕の心臓、まだ動いている!だからな。
TAKA:さすが当時のジャンプは引っ張り方をわかってらっしゃる。
REO:そうだったんだー すごい引きだね。
     僕じゃ耐えられないよ。

ちなみに、三杉くんも不動の彼女がいる。

しっかり肩に手を回す三杉くん
翼の彼女候補(後には結婚)である早苗にこんな写真を送ってくる
三杉くんの彼女もなかなかの自信家と言わざるをえない。


そして話はゲームに及ぶ。
実はゲーム談義とかいっても、
キャプテン翼のゲームの話だけだったという噂。

REO:テクモのキャプテン翼では三杉くんのキャラクターとかも巧く再現されてたよね。
     調子乗って最初から使ってると、後半はガッツ0だもんね。
TAKA:あれはおれもひっかかった。
達人の
独り言

ちなみにこのゲームはキャラクターの個性をかなり忠実に再現できており、
なかでも特筆すべきは森崎くんの頼りなさの再現性だ。
あまりの再現性の秀逸さに吐血すること間違いなし。プレイの価値ありである。

はんぺり:ってか、そもそも
      サッカーをシミュレーションゲームにした発想がすごいよな。
      あの発想はなかなか出てこないわ。ストーリーもよかったもんな。
      キャラゲーであそこまで成功したのって他にないんじゃないか?
TAKA:テクモのキャプツバはすごいよな。あの発想もすごかった。
      数あるキャラゲーの中で、テクモのは抜きんでていたな。
      おれの中ではキャプテン翼の正史扱いだ。
      もちろん最強の敵はコインブラ。他に考えられねぇ。
REO:ゲームやってると「ナトゥレーザ? 誰それ」って感じだったよねー。
     サッカー王っていったら、コインブラ以外考えられなかったよね。
     キャプテン翼っていったら、やっぱり2ってイメージかなぁ。
TAKA:あと忘れられないのはマッハーくんだよな。
      あれは度肝を抜かれた。
はんぺり:あれはインパクトすごかったな。
      変な名前のがいる、とか思ったら全く名前の通りだったとかな。
REO:翼サイドで全日本と戦う時なんか辛いよね。
     みんな必殺シュート持ってるから、ものすごい苦戦したよ。
TAKA:ほんと、あの全日本戦は骨が折れたな・・。
      実際の全日本に見習わせたいくらいの決定力だったな。
はんぺり:全日本相手といえば、4なんかもおもしろかったぞ。
      勝敗でストーリーが分岐する試合があって、全部で4通りのシナリオあるんだが
      その中で最終戦が全日本になるパターンがあるんだ。もちろん全部のシナリオやったが、
      4はおもしろかったな。5はシステム変わったっぽいからやらなかったが。
TAKA:5は新田がラスボスっぽいという導入部分はよかったな。
      ゲームの方は・・ ちょいとシステム変わりすぎていて受け付けんかったわ。
REO:5はやったけど・・ うん、まぁその・・ あれだったね。
     前のシステムのままならよかったのに、って感じ。
     4はやれてないんだよね・・ 攻略本は持っていたけど。
TAKA:意味ねーw
      おれはほとんど2が中心かな。3でいまいちぴんと来なかった。
      動きとか音とか、そこらへんが・・だけど。4は触れてもいないな。

はんぺり:お前ら4やれよ。おもしれぇから。
      テクモのキャプツバは4で完成をみたと言っても過言ではないぞ。
      4のサンパウロFCにはバモラくんってのがいてな若林と色違いなだけのキーパーなんだ。
      しかも必殺技がよ ビッグハンドキャッチ とかいうんだぜw
      がしーって(物まねをするはんぺり)
TAKA:やべぇ それチョーうける。
      つか、大きな手って・・
REO:それって技なのかー?w
     それに、色違いのキャラってのもひどいね。
     ちゃんと顔グラフィックくらい用意してあげればいいのに・・
はんぺり:南葛に修哲トリオってのがいただろ。
      井沢、来生、滝の3人組が。
REO:あぁ、いたねー 井沢はけっこうお世話になったかも。

修哲トリオはこんな感じ。

この中では特に井沢の能力が秀でており、ゲームでもけっこう活躍した。
ゲームでも南葛で戦う際は柱となる3人である。


2番目でいいんすか
言いたいことはわかるが、もうちょい高い目標持とうな・・

他に南葛といえば・・

スローインのスペシャリストに甘んじる高杉
彼は次藤の登場で、全日本では完全に要らない子になってしまう・・
彼もオフトークで一瞬話題に上るが、まじでスローインしかないので
実に5秒か10秒という短時間で話が終わった。


そして我らが森崎君。
体の何処かにあたってくれって、ある意味すごい勇気である。
最悪の当たり所もあり得るので、自分には断じて出来ません。


こんなんでもちゃんと防いだらしい。
なんかこの時の表情が鬼気迫るものを感じさせる・・

念のため言っておくが、
彼は全国中学生大会2連覇中チームの正ゴールキーパーである。
全日本ジュニアユース代表にも3番手のキーパー
として登録されていることが多い。


はんぺり:4だとな、こいつら(=修哲トリオ)必殺技覚えるんだよ。
      トライアングルアタックっていうんだけど、
      三人揃ってないと使えない大技なんだ。
TAKA:へー そんなのあったんだ。
      なんかすごいな。そんな大技が用意されるなんて。
はんぺり:この技のすごいところはだな・・
      シュナイダーとかには全く通用しないことなんだ(バーン
REO:やっぱりだめなのねw
はんぺり:しかもそんな技なのに、覚えるときによ
      これで俺たちもスタメンになれるかなぁ?
      みたいなこと言ってるのよw
TAKA:うはっw 目標ちいせぇw
はんぺり:つか、シュナイダーに通用しない技覚えたところで
      おまえらがスタメンなんかなれるわけねーwってのな。
      お前ら3人の代わりに誰を削るってんだよなぁ?
その後
1〜2分

かなりツボに決まってしまったらしく、なかなか笑いの止まらない3人。
修哲トリオの健気すぎる思いと、過酷な現実が残酷なまでに笑いを誘う。
テクモのキャプテン翼は不朽の名作といっていいが、こういう仕込みも秀逸だったのである。



他にキャプテン翼で話題にのぼったものといえば、
指の短さ頭身のやばさであろう。


翼の指ですらこんな感じ。
どうやってボールを持てているのかはわからない。


すでにだしたが、日向の指もこんな感じ。
ちなみに、みんな足も小さい。


こういう立ってるポーズなら10頭身くらいが基本か。
ワールドユース編以降になってくると、15頭身くらいになっていく。


このトークについては概ねこんな感じの話題でした。
あとは後述の実際に必殺シュートを練習したお話くらいでしょうか。
キャプテン翼トークはその場にいないとわからないノリで
多いに盛り上がったのだが、それを伝えきれない自分の文章力が恨めしい。

キャプテン翼をみて育った世代は必ず必殺シュートの練習をしているものですが、
達人の通っていた小学校ではツインシュートを成功させた者もいました。
もちろんゴールキックとかでしか巧くいかなかったけど、
小学生離れした40mくらいの距離をとばしていたのが印象的です。

自分の場合は足の裏を使って蹴るドライブシュートを何度か成功させた記憶があります。

赤い印を付けたあたりで思いっきり蹴り上げると、
巧くいけば強烈なドライブ回転がかかります。
失敗してトーキックになると日本代表がよくやる大外れシュートになりさがります。

他に、高校時代には無回転でぐらぐら揺れながら落ちていくナックルシュートくらいは
打てていましたが(マガジンでやっていた「シュート!」に出てきたようなやつ)、
さすがに雷獣シュートは失敗しました。
左足でやったときなんて、強烈に地面に左足叩き付けて捻挫+打撲・・
しばらく歩くのが辛かったよ・・



ようやく画太郎トークなわけだが、さらりと行く。
(散々引っ張といてそれか)


はんぺり:そうそう 二人ともこれ読んだか?

そう言ってはんぺりが見せてくれたのは
マンガ脳の鍛えかたなまたまごだった。

REO:なまたまごは読みましたよ。マンガ脳は買っていないなぁ。
TAKA:マンガ脳のほうは探してるけど見つからないから、
      まだ買っていないなぁ・・ なまたまごに至っては本そのものを知らない。
はんぺり:どっちもけっこうおもしろいぞ。
      なまたまごのほうは、ゆで御大の売れない時代のことなんかも
      書いてあるから読む価値あるぞ。
REO:なまたまごは衝撃を受けたね。
     あれだけ売れた人が死にたいと思うほどまで追い詰められるなんてさ。
TAKA:まじか そんなヘビーなことまで書いてるのか。
      こんど見かけたら買ってみるかなぁ・・


ってことで、実は東京に帰るなり
本屋をいくつか巡って探してきました。
最初に手に入ったのは「マンガ脳の鍛えかた」で、
つぎに手に入れたのが「なまたまご」のほうでした。


こちらは人気作家を中心にインタビュー形式で色々聞いたもの。
なかにはアンケートだけをメールで返信したものもあってがっかりだが、
それ以外のものはなかなか興味深いものが多かった。
漫画家を目指す人に向けたメッセージ的な内容が多いが、
その人それぞれの哲学も垣間見えるので、
興味ある漫画家が載っていれば読む価値はある。


実を言うと、あんまり期待せずに買ったのが正直なところ。
しかも、新品なのに立ち読みされまくった形跡ありまくりだった。
だから、スタート時点でちょいとばかりテンション下がり気味で読み始めたのだった・・
しかし、予想に反して非常におもしろく、気づいたら朝の5時になっていた
というくらいのめり込んで読んでしまった。うまくまとめられている。
ゆでたまごは広く知られている通り二人の漫画家のコンビ名だが、
二人の生い立ちからして数奇過ぎて戦慄する。

そして、彼らの運命的な出会いやその後の様々な出来事を、
常に二人の視点で交互に描いていくという手法が実に見事で、
この書籍の完成度を高めている。筆を入れた人物が相当優秀だったのかもしれないが、
自伝ものでこれほどまでに引き込まれる内容は初めてだったかもしれない。
また、その中で二人の友情がどれほど純粋なものであるかも見えてくる。
原作を担当する嶋田氏の溢れ出んばかりの才能にも驚かされる。

ちょうど吉野家騒動とも被った時期に読んだので、
特にその内容に感銘を覚えた。
キン肉マンに少しでも興味があった人は読む価値あり。
いや、はっきりいって必読の書である。
そのくらい強気で勧められる程度には面白かった。


さて、本編に戻ろう。

TAKA:そういえばな 探している本といえば
      『画太郎先生ありがとう
       いつもおもしろいまんがを描いてくれて』
      とかいうのを探してるんだ。
      だけどさ どこ探しても全然見つからないんだよ。
はんぺり:おめぇあんなもん探してるのかよ

      っつか・・うちにあるぞ?
TAKA:な、なんだって!?

ばさっ



!?


TAKA:ほんとに持ってんのかよw
      (さすがハンパない蔵書数を誇るはんぺりだ・・ これは驚いた。
       まさかこんなものまで収集しているとは。
はんぺり:ほんとどうしようもないのばかりだが、
      エスカレーションだけはいいぞ。
TAKA:やっぱりどうしようもないのばかりなのかw
      まぁ、一応頭から読んでいくことにするよ。
最初の
1,2分

・・・(あまりにどうしようもなさすぎて、失笑すらできない)
漫☆画太郎の漫画を読む時点で既定路線だったことは言うまでもないが、
それでも一瞬心が折れそうになる程度にはどうしようもない。
それが漫☆画太郎クオリティなのである。

TAKA:お、ようやくエスカレーションになった。
      ・・・(黙々と読み続ける)
      うぐっ・・ やばい
      悔しいけど、意外とツボに来るw
はんぺり:な? いいだろ?w
      その本、それだけはけっこうおもしろいんだ。
TAKA:(これだけなのかーw というツッコミはさておき)
      それにしても、なんでこの話ここまで大ごとになってるの?
はんぺり:ふっ 「エスカレーション」だからさ
TAKA:(ガビーン)
      これは一本取られたっぽい。
      なるほどなー 表題にちゃんと意味あったんだな 画太郎のくせに。
REO:なになに おもしろいの?
     ちょっと僕にも読ませてくれないかな。
達人の
独り言

この時点で、REOさんはかなり酒がいい感じで廻っていました。
そんな彼に、こんなものを読ませてしまった自分を恨めしくさえ思ったのでした。(うそナレーション)

REO:くっくっく げらげらげら
     これがこーで あーで うへぇ こうくるのか げはは ありえないw
     なんでこんなことに・・ なははは うぇっぐ なんでそーなるんですかw?
     あははーw
TAKA:(あり得ないのは REOさんのうけ方だよw と心で突っ込む)
はんぺり:なんで落ちもわかってるのにそこまで笑える
      なにがREOさんをそうまでさせるのだ・・



お見せできないのが残念なほどの表情で
げらげら笑いながら画太郎にのめり込むREOさん。


こうして、達人とはんぺりは
酒と漫☆画太郎のちゃんぽんは危険と知ったのだった。

ちなみに、REOさんはこの後30分程かけてじっくりと本全体を堪能。
ほとんど1ページに1,2回突っ込みながら笑い死にしそうなほど笑っていました。
珍遊記で太郎が漫画を立ち読みしながらげらげら笑っていたシーンが
あった気がするけど、ちょうどあんな勢い。

この本にはSFちっくな話もあり、3人では若干意見がわかれましたが、
漫☆画太郎にしては妙に意味深長な終わり方のものがありました。

はんぺり:漫☆画太郎でもこういうの描けるんだな
みたいな。

あとこの本には、ジャンプ本誌で少年たちを震撼させた
ドラゴンボール外伝も収録されています。
あれをリアルタイムで読んだときは、
画太郎の底知れぬ才能に脱帽したものでした。


他に漫☆画太郎で話題になったのは
いつもこんな

感じの絵を描いていた私の級友(転校生)の話とか、

漫☆画太郎が描いてるくせに

妙にかわいいニャンニャンも話題になりました。
先程のような絵を描いてる人物が描けるものなのか?と悩む。
けど、珍遊記のカイカイも痩せてるときはかわいいんだよね・・ なにげに。


漫☆画太郎を知らない人のために言っておくと、
その作風で大事なものは次のようなものといえるだろう。

誰でも描けそうだがプライドが邪魔して挑めない「あの絵柄」、
「どうしようもない展開」 「パクリネタ」 「コピーの使い回し」
 の4点。
だいたいこれで画太郎の性質は網羅できると言えよう。

パクリの方向性もこんな感じである。

ピッコロ大魔王もこの通り。
画太郎は流行りに敏感なので、当時日本を席巻していた
ドラゴンボールのパクリネタは実に多かった。

コピーについては省略!
自分の目で確かめられたし。

世のパクリだとかコピーだとかトレースだとか・・
そんなの画太郎みてからモノを言えと言いたい!(ぴかっ


順番がやや前後したが、どうしようもない展開については

この辺りを参考にするとよいだろう。
これは不朽の駄作「地獄甲子園」1〜3巻を1冊にまとめた
大変お買い得な本だ。

3冊かかるところを1冊にしたのだから、お買い得に違いないのだが、
さすがにページ数の関係で割愛されてしまったものもあった。
それが本編の足を引っ張って余りある出来のおまけ漫画である。
ただでさえグダグダであった本編に比しても、さらにどうしようもない出来で、
一部のコアなファン達の間では
そのあまりのどうしようもなさに、割愛されたことを惜しまれる
というほどの異彩を放った作品群である。
まぁ、元々漫☆画太郎自体が異彩を放ちすぎなのだが・・
(おそらく漫画の神様・手塚治虫が歩んでいない道を
 独自に開拓した数少ない漫画家であろう。
こう言ってみると実にすごそうだが、
画太郎はどこまでいっても画太郎である。)

ネタも尽きたし、ということで・・


今回はここまで

オフレポ第5弾は楽しんでいただけたでしょうか?




本来は しねー と続くのだが、そこまでは言わない。



第一夜はこれにて終劇
次回は REOさん麻雀を覚える 他数本です。
おそらく次回で最終回となります。ボリュームも今回ほどはありません。
なお、画像が斜めっていたりするのはデジカメで撮ってるからです。
よって、一切文句は受け付けない!(最後に妙に強気)
あと、内容に不備がある場合はTAKAの記憶力等の問題です。
画像が検閲でカットされてるものもあるかもしれません。ご了承を。

ま、お後はよろしいようで。

オフレポその5 完

to be continued

TOPページに戻る