7日目(元旦)
  2004.1.1
 今日は、早起きです。これからホバート空港9時10分発の飛行機でシドニーに向かいます。この旅行も残すところ、今晩のシドニー1泊となりました。タスマニアともお別れです。
 ロンセストンからホバートまで約200qですから、余裕をみて、朝5時にホテルをたちました。1号線をひたすら南下し、ホバートを目指します。1号線は、別名 Heritage highway(世界遺産道)と呼ばれ、タスマニアの主要幹線道路です。道幅も広く、交通量も少ないので極めて順調にドライブできました。
 空港へはホバートの手前で1号線からC321号線に入りますが、道中「リッチモンド」(Richmond)という歴史ある町に寄ってみました。
 特に、1823年、流刑囚によって建設された「リッチモンドブリッジ」は、当時のままの姿で残っており、町を流れるコール川の橋として今でも利用されています。石を積み上げた立派なリッチモンドブリッジはオーストラリア最古の石橋とは思えないほどしっかりしていました。
 この橋を中心とした町の様相も何か落ち着いた静けさのある雰囲気が漂っていました。


 ホバート空港に着いたのは、7時45分。出発までには十分間に合いました。ここまでたいへん世話になった車を返却し、シドニーへのチェックインも済ませ、あとは搭乗を待つだけです。ホバート空港は小さな売店とカフェがあるだけの素朴で小さな空港なので特にする事もなく、ベンチに座ってこれまでの道中をいろいろ振り返っていました。
 今回の旅行も本当に天候に恵まれ幸いしました。次にホバートに来る時はいつだろう、などと思っているとやっと搭乗の案内があり、ぞろぞろ小さな飛行機に乗りこみました。
 定刻より若干遅れて、離陸。タスマニアを後にしました。
 機内では、待ってました!朝食です。





 ホバートからシドニーへは2時間弱のフライトでした。来る時は乗り継ぎだけでしたが、今日はシドニーで一泊し、明日帰国です。久しぶりのシドニー滞在となります。空港についてびっくり、タスマニアの雰囲気とは一転、久しぶりの大都会です。そして、日本人が多い!
 えーと、ところで、シドニー市内へはどう行くんだっけ。タスマニアでの行動はある程度下調べをしてましたが、シドニーは帰国前の1泊だけという事もあり、以前も滞在したことがあったので、市内へ向かう、手順すら忘れていました。とりあえず、荷物を転がしながら、外へ出ると、タクシー乗り場はすぐあり、日本人が列を作っていましたが、ワイルドな旅を好む私には、そこに並ぶ気はありません(単に節約の精神だけかも)。そうこうしているうち、KSTの看板を発見。これだ!、ということでシャトルバスを利用しました。KST(キングスフォードスミス)のバスは、宿泊ホテル前まで行ってくれますし、往復切符を買うと、日時指定で迎えにきてくれる便利な乗り合いバスです。
 タスマニアでは素朴なホテルだったので、最後のシドニー1泊は、私にとっては奮発し、メディーナ・グランド・シドニー(★5)を予約しました。特に今日は、1月1日、ニューイヤーという事で割高でもありましたが。
 ホテルのロケーションは、市内中心部、タウンホールのすぐ近くで便利のいいところです。チェックインを済ませ、部屋に案内されましたが、広〜い!。
居間、ダイニング、キッチン、ベッドルーム、化粧室&バスルームが整っていました。内装は、極めてゴージャスという訳ではないですが、シックですごく落ち着く雰囲気です。1泊だけでは物足りない感じです。こういうところは1週間くらい滞在したいものです。ともあれ、ホテルで一息いれました。


 久しぶりのシドニーです。ホテルから散歩がてら、ジョージストリートを通ってサーキュラーキーまでぶらぶら行ってみました。以前、ここからシドニー・ハーバークルーズ船に乗った記憶があります。今日は、元日ともあって、このあたりは人出が多く、フェリー棧橋はすごく混雑していました。このあたりから観るハーバーブリッジやオペラハウスはとても素敵で「シドニー」という実感が特にわいてきます。
 公園でしばらくシドニー湾の景色を眺めたあと、テントハウスで、カキを食べさてくれるお店を発見。はやってそうだったので、入ってみました。ハーバーブリッジが望める海ぞいのテーブルに案内され、さっそくメニューの中からシドニーの生カキを注文しました。カキの種類はシドニー産とそれ以外の2種類で、調理方法は生か、グリルが選べます。外国人は結構、グリルが多かったようですが、やはりここは新鮮な生がいいでしょう。
 少々、小粒ではありましたが、味は濃厚でうまみも十分。シドニーの味を楽しませていただきました。