6日目
2003.12.31 |
昨日チェックインのあとオーダーしておいた朝食が7時に届けられました。宿泊込みの朝食にしてはなかなかのボリュームです。
タスマニア滞在としては最後の1日、今日は東海岸フレシネ国立公園まで足をのばします。ロンセストンから1号線を南下し、途中A4号線を左折して東海岸に抜けます。 そして、海岸ぞいの町「ビシェノー(Bicheno)」に立ち寄りました。ビシェノーは、人口1000人足らずの小さな町ですが、タスマニアの西部と違って晴天率が高く、美しいビーチリゾートとして人気のある町です。ここでもフェアリーペンギンが見れたり、潮吹き穴などの観光スポットもいくつかあります。 インフォメーションセンターで観光地図をもらって展望台に行ってみる事にしました。町の中心部に小高い丘があってそれを上って行きます。結構大きな石がある丘で10分ほど登ると向こう側に海岸線が見えてきます。さらに登り切ると町並みと海が一望できる展望台に到着しました。目の前に広がる美しい景色、そして海から吹く風がすごく爽やかです。今日も天候に恵まれました。 ビシェノーの町を後に、フレシネ半島に向かうC302号線に入ると、フレシネ国立公園まで1本道です。国立公園の入り口にコールスベイという小さな集落があり、水などちょっとした必要なものはここで準備できます。 そして軒を並べるショップの一角にフィッシュ&チップスのお店を発見。タスマニア到着の当日、ホバートの港で食べたフィッシュフライがとても美味しかったので、ここでもさっそくシーフードボックスを注文しました。海に近いだけあって、ここでも期待どおりの味。ほかほかでぷりぷりした新鮮な白身魚が本当にうまいのです。 さて腹ごしらえもできたところで、いよいよフレシネ公園内の一番人気「ワイングラスベイ(Wineglass Bay)」に向かいます。ワイングラスベイは、タスマニアの観光案内のパンフレットでもよく写真がのっているほど代表的な観光スポットです。車で行けるのは、フレシネ半島の西側駐車場までで、ここから半島東側のワイングラスベイまでは歩いて一山越える事になります。またここでは、公園内に入場するのに車1台1日でAU$10の料金が必要です。ビジターセンターでお金を払うとチケットが手渡され、車の窓に貼っておきます。 駐車場からワイングラスベイまで往復2.5時間。峠の展望台までだと往復1時間と表示されています。とにかく案内にしたがって歩き始めました。天気がいい分、気温もずいぶん上がってきました。Tシャツ、半ズボン姿でもすぐに汗が出てきます。帽子とタオル、水は必需品です。 もくもくと山道を歩く事、30分。ようやく峠にさしかかり、ワイングラスベイの展望台にやっと到着しました。結構きつかったなー。 と言っても、展望台に上がり、ここからワイングラスベイを眺望したとたん、その美しい海岸線を目のあたりすると疲れがふっとびました。「ビューティフル!」です。イメージどおりの景色が目の前にありました。その名のとおり、ワイングラスのフチのごとく美しい弧を描く海岸線でした。 しばらくここからの眺めを楽しんだ後、トレッキングコースを先に進みビーチまで出てみる事にしました。これからは海岸までずっと下りの道が続きます。逆に帰りを考えるとちょっと不安になりましたが、下り始めたものはしかたありません。とにかく行ってみます。大きな石がたくさんある道を30分ほど下るとようやく海岸に近づいて来ました。下りが緩やかになって、歩きやすくなったと思ったらようやくワイングラスベイの砂浜に出ました。 上から見ていると分らなかったのですがビーチぞいには結構人がいました。波が荒いので泳ぐにはあまり適していませんが日光浴や波打ちぎわで楽しんでいます。綺麗な砂浜である事は間違いありませんが、ワイングラスベイは、やはり上から観るほうがいいように思います。しばらく木陰で海を眺めた後は、きつい登りの山道をへとへとになりながら引き返しました。 フレシネ半島からB34号線で100キロほど西へ向かうと、キャンベルタウンという町に出て幹線道路1号線にもどる事ができます。このあたりは、ちょうどロンセストンとホバートの中間地点にあたり、街道沿いの宿場町になっています。 ここからすぐ南側には、アニメ映画の由来でちょっと有名になった「ロス(Ross)」という町があり、興味本位で立ち寄ってみました。実は真相のところは分りませんが、映画「魔女の宅急便」(監督:宮崎駿、原作:角野栄子)の中でキキがお世話になったパン屋がありますが、そのモデルになったという噂のパン屋があるとの事です。 1号線を少し南下し、ロスの町のメインストリートに入るとすぐ左側にある「ロスビレッジ・ベーカリー」(Ross Village Bakery & Tea Rooms)がそうです。入ってみるとなるほど、それなりの雰囲気はありました。焼たてのパン、クリーミーなカプチーノは地元の人達にも人気があるようです。 また、ここには、隣接して宿泊施設もあり、キキが寝泊まりしていた屋根裏部屋に、ちなんで「Kiki's Room」も用意されています。 このロスの町は、二つの教会を結ぶ500mほどのチャーチ通りをメインストリートとする本当に静かで小さな町ですが、クラシカルで落ち着いた町並みは、とてもいい雰囲気です。中でも1836年10月に建造された石造りのロスブリッジが有名です。 ロスを後に、1号線を北上、ロンセストンへ戻りました。今日は、12月31日、大晦日です。町の中心部では、カウントダウン・イベントが開かれていました。路上にテーブルが並べられ、食べ物や飲み物を売るテントも出ています。仮設ステージもできていました。空はまだ明るいのですが夜7時になっています。すでに賑わっていますが、これから暗くなるにつれさらに盛り上がることでしょう。 路上テーブルで少しタスマニアワインをいただいたあと、ケバブ(Kebab)のお店を発見、さっそく、愛想のいい店員に香ばしく焼けたチキンとラムのケバブを注文。タスマニア最後の夕食。2003年最後の夕食を美味しくいだきました。 |